快晴のローマ、レオナルド・ダ・ヴィンチ空港。まだまだ暑く陽射しの差し込むラウンジはまるで南の島のホテルのよう。冷えたスプマンテを楽しむビジネスマンでいっぱい。アンティパストとスプマンテですっかりくつろいでしまい、パリ便に乗るのを忘れそう・・・。

久しぶりにパリに帰ってくると、懐かしいお気に入りのビストロの雰囲気。キールを頂きながらテラスでくつろぐ。メニュウもモリーユ茸のクリーム煮などすっかり秋の味覚。メインにはやっぱり帰って来たらこのメニュウ、と鴨のコンフィをチョイス。しみじみと美味しい・・・。

長い間アジアに行っていたのでサンジェルマンの皆様に会うのも本当に久しぶり。「ＭＯＭＩ、どこに行っていたの？」・・・もう何十回も答えている！エスカルゴやポトフ、ティピカルなフレンチ・メニュウですっかりリズムを取り戻す。

パリに帰って来ると、サンジェルマンのビストロともう一つのお約束は、大好きなヴェトナミアン。チャイナタウンのホーチミンシティのようなレストランも楽しいけれど、我が家で頂く蒸し物は香草もたっぷり添えられて更に体に良さそう。デトックス効果が高いというコリアンダーやミントの葉をサラダのように！

被災地の復興支援の一環で宮城県の郷土料理を頂く会に伺う。「はらこ飯」とは宮城県亘理郡に伝わる郷土料理だそうで、鮭の煮汁でご飯を炊き、その上に鮭の身とイクラ（はらこ）を乗せたもの。パリで頂く枝豆とはらこ飯、フランス人も美味しそうに食べている。この温かい雰囲気も被災地の方がたに届きますように・・・。

パリもすっかり秋、ジビエの美味しい季節。軽くローストしたシェーブル・チーズのアント レに、メインはやっぱり鴨。赤ワインをあまり頂かない私は鴨にもやっぱりシャンパン。オーナーにも久しぶりにご挨拶、いつもの隠れ家のような席に案内して 頂き久しぶりの友人と積もる内緒話。「人のテリトリーを土足で侵さない」、サンジェルマンのルールが健在のこのお店。行き届いたサービスとオーナーのデリケートな対応が本当に安心。「ＭＯＭＩ、何話していたの？」と聞きたそうな顔も「何でもない・・・」という私の答えでお見通し？

グラフィックデザイナーのＤご夫妻のお宅に恒例のディナーに。この夏はご家族で東京にいらしていたので、酷暑の東京でお会いして以来。ご夫妻のお友達と、お嬢様とご子息。いつものように賑やかなディナー。オードブルとシャンパンの組み合わせも、お料理に合わせた白ワインも、チーズと共に頂くコクのあるブルゴーニュの赤ワインも、本当にいつもお心こもりのチョイスに感激する。

久しぶりに同級生の友人とホームのイタリアンに。オーナーのお心遣いで、ちょっと個室のようなお部屋。同級生がパリに居るという事が皆さんとても驚くようで、同窓会を見守る先生のような気分のよう。素晴らしいイタリアンを堪能する。

サンジェルマンからなかなか出ない私も、時にはタクシーに乗って・・・と言ってもお隣の5区へ。昔7年くらい住んでいたこの辺りは懐かしい思い出でいっぱい。格付けのあるカーヴをお持ちのこのレストラン、ポーピエットなどクラシックなメニュウも嬉しい。店内の写真や絵も興味深い。「カーヴも見る？」と、新しく買い付けたワインやシャンパンを見せて頂く。パリの地下は本当に奥が深い・・・。